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Vol.65 葉山どんど焼き~一色海岸で、新年の神様を見送る~

新年も穏やかに過ぎて葉山の家いえの庭先には夏橙がたわわに実っている。

1月12日 葉山一色海岸で毎年恒例の「どんど焼き」が行われた。
あいにくの曇天と弱雨の中、朝9時前には役目を終えたしめ飾りやしめ縄、門松,
を手に大勢の人が集まって来て、点火を待っていた。

葉山どんど焼き、点火を待つ人々
係の合図で火が入れられると小雨にも関わらず、瞬く間に火は立ち昇り
取り囲む人々の頬を赤く染めた。少々寒く感じた朝はちょっと身を引くほどの
熱風で皆を笑顔に変える。

葉山どんど焼き、燃え上がる炎

同時に「おーっ、」「わーっ」と歓声があがり、
子供たちがキャッキャと嬉しそうだ。

葉山どんど焼き。一色商店会のお店も並ぶ

一色商店会と町内会連合会主催のこの行事は一年間の無病息災を祈念し
その煙を浴びたり、残り火で焼く「福もち」をいただく地域住民の楽しみのひとつ。
会場ではたる酒やお汁粉、お菓子が振舞われ、うれしい賞品の当たる福引にも
列が出来ていた。
葉山どんど焼き。たる酒やお汁粉、お菓子などのふるまいに並ぶ人々の姿も。


晴れていれば彼方に富士山を望む絶好のロケーション。厄払いの神炎と
霊峰のコラボレーションには思わず手を合わせてしまうだろう。

葉山どんど焼き。炎のアップ

外国の女性がスタッフに行事の質問をされていたのが葉山らしいなと思った。
実に日本らしいイベントだが、燃え上がる炎に心躍るのは各国共通である。

一色海岸は世界の厳選ビーチ100選に入る特別な場所である。国内では
沖縄の二つのビーチに次いで第3位となる。

葉山どんど焼き、一色海岸のポスター

美しい海岸を守るための「one」という言葉は「みんなの想いを一つに」、の意味を
込めて一色海岸組合が提唱する心得だ。
残すのは足跡だけ。波の音を楽しむ。火を灯すのは心の中だけ。
などのしゃれた言葉でルールを守ることを促している。

続々と集まる人びとと松飾りでどんど焼きの炎は衰えることなく、曇り空を焦がしていた。 

*The Canvas Hayama Parkから徒歩約10分、車で5分

《一色海水浴場(Isshiki Beach)》

We believe that spirits of new year are supposed to go home with smoke. 
Yoshifumi,


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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
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