Vol.105 どんど焼き、令和の歳神様を天に送る
松の内が明け、令和2年もいよいよ普段の生活が戻った。
葉山各地の神社や町内では、伝統行事のどんど焼きが行われる。
その年飾ったしめ飾りや松、書初めなどを焚き上げて
一年の健康成就と五穀豊穣を祈念する。
元号が変わり初の新年に、平穏を願う気持ちもひとしおだ。
1月11日の朝9時に、一色海岸に持ち寄られた多くの正月飾りは
神笹の周りに積みあがってお焚き上げの瞬間を迎えた。
参列した山梨葉山町長の挨拶に続いて、各町内会長らが点火。
火は瞬く間にパチパチと松、竹を這い上がり、熱い風が頬を染める。
ボン!とお腹に響く破竹の音に子供たちは歓声を上げる。
お散歩のワンちゃんたちも、
きょとんとしたり、びっくりしたり。遠巻きに炎を見つめている。
テントに設けられた受付では福引や振る舞い酒に長い列が出来て
老若男女がほっとするひと時を楽しんでいた。
どんど焼きは今は都市部ではあまり見られなくなった行事である。
人の背丈の倍以上に燃え上がる神炎は、広い浜辺や境内でこそ出来る勇壮なものである。
火を囲む人びとは互いに親しく、世間話に花が咲く。
地元の町民だけではなく、訪れた外国からの旅行者も輪に入り交流を深める。
葉山に住まう人は、海を愛し、嫋やかな風景とともに人生を過ごしている。
そして長閑な空気に忘れかけた時間の過ごし方を思い出す。
年に一度、揺らぐ炎を観に旅をするのも素敵だ。
季節を感じ、宿に暮らす。
シンプルで小さな滞在の楽しみがある。
It's nice to travel once a year to watch the swaying flame.
Yoshifumi,
…‥‥・ …‥‥・ …‥‥・
「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
The Canvas Hayama Park
ご予約はこちら
…‥‥・ …‥‥・ …‥‥・
ウェブサイト/フェイスブック/インスタグラム