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vol.20 看板犬のいるワインショップ

※こちらのお店は移転しております。
現在はフィッシュ&チップスの専門店The Gazebo(ザ・ガゼボ)のお隣にございます。

Finding something nice what is not only daily but also special !

葉山には、看板犬のいるワインセレクトショップがある。
The Canvas Hayama Parkより車で約10分。この季節にはヨット部の学生がヨットを運ぶ姿が目立つ、陽当たりの良い一画。
大きなミモザの木と、店主や看板犬の性格を象徴する様な広々とした窓が印象的なお家。
そのエントランスが、「Pour Vous(プール・ヴー)」。

玄関を開けると、そこにはキャッチーなエチケットが楽しいボトルがずらりと並ぶ。
そのボトルの陰から「いらっしゃい!」とひょっこり覗くのは、この店の看板犬・ハナ。
ハナは人懐こい黒目と、感情表現豊かな尻尾が愛くるしいゴールデンレトリバーで、なんともチャーミングな性格の持ち主。
お客さんがやってくると、「今日もお勧めのワインは色々あるのよ。でもその前にちょっと私を撫でて遊んでくれてもいいんだけど。」と、店先に現れる。
ひとしきり遊んだら、「じゃ、後は頼んだわよ。しっかりご説明してね。」と、店主のマイコさんにバトンを譲り、自分は窓辺の特等席で
外を眺めてのんびりと寛いでいる。

すらりとした美しい立ち姿と、ハナと同じくくるくるとよく動く瞳が印象的なマイコさんは、ご主人との英国暮らしの際にワインにどっぷりと浸かることに。
英国に暮らした時、日常的に利用していたスーパーマーケットには、ヨーロッパはもちろん、様々な国のワインが並ぶ。
価格もピンからキリまで。その日に用意をする食事や気分に合わせてワインを愉しむその文化に習い、マイコさんの日常にもワインが自然と入り込んできた。
その後移住したNZでは、ワイナリーや葡萄の畑が広がる地域が身近になり、今度はワインを飲むだけではなく、ワインが仕上がるまでに関わる農家や醸造家の想いや苦労を覗き見る様になった。
そんなワインを紡ぐストーリーをワイナリーやワインショップで見聞きするうち、小規模だけれども丁寧に、そして葡萄や醸造へ強い思い入れをもって生産されたいわゆる自然派のワインへの興味が高まっていった。
畑の土を育てること、その土で葡萄を育てること、その葡萄でワインを育てること。
化学肥料や過剰な酸化防止剤の添加はしない等、手を加えない様で、実は親が子を育てる様に葡萄やワインが自分自身の力で美味しくなる様に、上手に軌道修正をして導く。
生産者の、そんな高い熱量を感じられる自然派のワインは、抜栓したその瞬間から刻々と味わいが変化する。飲み手は、それをただただ純粋に楽しむ。

帰国後、マイコさんは東京で仕事をしつつワインの学校に通い、2年後に資格を取得。
その後ご夫妻のライフスタイルにぴったり、と居を構えた葉山は、都会的な感度も備えつつ、自然をこよなく愛する人が住んでおり、
そんな人たちの毎日に寄りそうワインを紹介したい、と2010年に「Pour Vou」はスタートした。

都内の大きなワインショップの様なずらりと並ぶ品揃えはないけれど、マイコさんが厳選した、楽しく、力強いワインが揃う。
嬉しい時、お祝いの時、幸せな時だけではなくて、悲しい時、辛い時、やってられない時、じょうだんじゃないよ!という時でも、
その気持ちにぴたっと寄り添ってくれるワインを、マイコさんはセレクトしてくれる。

海沿いの小さな町で、ハナとマイコさんに選んでもらったワインを片手に見るサンセットは、ちょっとした特別感で満たされるはず!

Getting happy, lucky, and sometime a little unhappy wine for your daily life.
nahoko,


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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
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