Vol.44 森戸大明神の例大祭18'
毎年9月7、8日は森戸大明神のお祭り「例大祭」。
森戸大明神の創建を祝うお祭りだ。
特に今年は週末にあたり、葉山は沢山のお祭り客で賑わっていた。
参道にはたくさんの出店が並び、松とのコントラストが鮮やか。
歩いていると、なんだか元気が湧いてくる。
「わっしょい、わっしょい」
さっそく威勢のいい声が聞こえてきた。
森戸の例大祭は、眞名瀬・森戸・あずま・元町高砂・三ケ浦の5町内の神輿が担がれ、順に町中を練り歩く。
その後、全ての神輿が森戸海岸に集まり、眞名瀬の神輿だけが海へ入っていく。
これは「浜降り」と呼ばれ、海の町でしか味わうことのできない珍しい光景だ。
本日は天候に恵まれたため、
燦燦と輝く太陽の下で浜降りが行われることになりそうだ。
浜降りが行われるまでまだ少し時間があるので、森戸大明神へお参りに行くことにした。
参拝を終えた後、なんとも可愛い恋守りを発見。
貝合わせのような出会いと組み合わせを願った、開(貝)運のお守りだそう。
紐の色はたくさんあるため、気に入ったものを選べるのが楽しい。
よくみると貝の柄も少しずつ違うので、迷ってしまう。
こういう時は、直感で決めるのがコツかもしれない。
さらに歩くと、湯立神楽奉納と呼ばれる行事が行われていた。
釜で湯を煮えたぎらせ、無病息災や五穀豊穣などを願うそうだ。
近づくと本当に釜がブクブクと煮えたぎっていて、湯気が湧いていた。
何だか昔話の世界のよう。
「わっしょい、わっしょい」
そうこうしているうちに、神輿が森戸海岸に向かい始めた。
そろそろ浜降りが始まるようだ。
神輿が順々に浜へと集まってきて、一直線に整列した。
そして一息つくと、その列から眞名瀬の神輿だけが海へと進み始めた。
日の入りが近づいてきたためか、急に空の色が落ち着き始めた。
わずか数分の浜降りだったが、瞬間、瞬間違った表情を見せる空と海で、とても幻想的だった。
この後も例大祭は夜まで続く。
屋台はライトアップされ、提灯が灯る。
町はすっかり暗くなったが、神輿はまだ止まらない。
「わっしょい、わっしょい」
普段は穏やかで落ち着いた町の人が、年に一度熱くなる日。
来年もこの森戸大明神の「例大祭」で、夏の締めくくりを迎えたいと思う。
*The Canvas Hayama Parkから車で6分。
森戸神社(森戸大明神)
公式HPhttp://www.moritojinja.jp/
Let's send an ale“Wasshoi, wasshoi!”
Kae,
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