Vol.55 葉山公園から見る朝の富士山、そして夕日
The Canvas Hayama Parkから徒歩2分の葉山公園。
その昔、御用邸の馬場として皇室の方々が乗馬の練習をされていた場所。
今は見ることはできないけれど、人や馬の行き来する「馬場橋」という橋や、
遠くまで見渡せる物見台もあったという。
歴史のある葉山公園は、葉山に住む人々にとっても少し特別な場所だ。
夏に来ると、駐車場にはたくさん車が停まり
眼下に広がる大浜海岸の方から、はしゃぐ人の声が聞こえてくる。
夏の終わり、嵐の日にたまたま近くを通った際は
荒れ狂う波の「ごう」という音が響いて、
いつものおだやかな雰囲気とは少し様子がちがった。
海に近いだけではなく
江の島や富士山が見られる絶好のスポットとしても有名だけれど、
その分自然と一緒に生きているような、すぐ近くに自然がある
公園なのだなと改めて思った。
秋になると、葉山公園は静けさを取り戻す。
考えごとをしながらお散歩をするには、もってこいの季節だ。
ある朝は、富士山が立派に、大きくおおきく見えた。
昔住んでいたマンションのベランダからも富士山が見えて、
こんなに大きく見えるなんて嬉しいなあと毎日思っていたけれど。
葉山公園からの眺めは、あれはなんてちっぽけだったんだろうと思ってしまったぐらいに、大きくよく見える。
こんな時、本格的なカメラを持っていたら。
なんて思うけれど、近頃の携帯はすばらしいカメラ機能がついていて、
iPhoneでもこんなふうに、くっきりと撮影できるのだ。
冬が近づく寒さを感じながら、冷たい澄んだ空気の中で
より綺麗に見える富士山をゆっくり眺める朝。
また今日も頑張ろう、とどこか励まされるような眺めだ。
またある時は、夕焼けを見に。
「葉山公園からの夕焼けは格別だよ」とみんな言うけれど、
みんなが好きな夕焼けは、どんな眺めなんだろう。
ほのかなピンク色や、命を燃やしているような濃いだいだい色。
私はそんな夕焼けを見ると、いい一日だったなあと思う。
ぼーっとしながら夕方の葉山公園を歩いていると、
海の向こう側からだんだん空が染まりはじめた。
地球はまるいのに、なんで水平線はまっすぐなんだろうと
考えだしたらとまらなくてこまってしまった、小さい頃を思い出す。
ゆっくりと、ゆっくりと。太陽が海におりていく。
このまま海の中に落ちて、とけてなくなってしまいそう・・と思うけれど、
また次の日には太陽はのぼるのだ。
この小さなベンチ、なんだか見覚えがありませんか?
The Canvas Hayama Parkのホームページ、
最初の画面に出てくる写真の場所なんです。
こうして見ていると、なんだかベンチが並んで夕日を眺めているみたいで
ほほえましい。
葉山公園は、朝も夕方もちがう眺めを見せて
楽しませてくれる場所。
きっと、一日だって同じ眺めの日はない。
空も、山も、海も。
そして私たち人も。
少しずつ、ゆっくりと時間をかけて変わっているから。
今しかない葉山時間を過ごしに、葉山公園へ。
あしたはどんな眺めが、見られるかな?
Caori
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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
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