Vol.75 早春の葉山、美しい夕日たち。
そこで暮らすということは、
夕日を眺めることだと思うのは私だけだろうか。
旅先では夕日が水平線に沈むまで見つめる時の余裕はない。
暮れていく刻一刻を楽しむ豊かな生活を送る、そんな毎日が続くことを人は望むだろう。
そして暮らすように滞在し、忘れていた大切な時間を取り戻す。
早春の日差しの中、季節はうつろい、木枯らしが遠のくと、
葉山の海は鮮やかな化粧を纏うように、得意の表情を見せ始める。
砂浜には点々とはずむような間隔の足跡が鎖線のように続き、
そのあとを犬の鳴き声が追いかける。
葉山の水際で見かける幸せな瞬間だ。
最近テレビでは、散歩中の出会いを紹介する番組が多いが、
浜辺を歩く散歩は今日を振り返る自分の時間。
あるいはたいせつな人と静かな言葉を交わしながら、
ゆっくり辿るアンビエントなひと時だ。
黄昏の中シルエットの人たちは、思いのほか遠くまで歩いてしまう。
水平線までの距離は以外に近く、4.5キロという。
永遠の彼方にも見える波路の果ては
壮大なオーラを放ちながら、朱華の太陽を飲み込んでいく。
輝きが消えていくにつれて
空が、雲が万華鏡のように変化する。
茜色の夕焼けがドラマさながらに終わると、
星と月光が私たちの上に輝いて、長い一日が静かな眠りにつく。
私も静かなヴィラで、読書に耽ることにしよう。
Living is to look at the sunset.
Yoshifumi,
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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
The Canvas Hayama Park
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