Vol.84 葉山の腹ペコさんの味方 山海亭
葉山では、SUPやカヤックなどのアクティビティで、美しい海を楽しむ人は多い。
海岸線をジョギングしたり晴れた日にはビーチヨガの姿もよく見かける。
気持ちいい汗をかくと、ものすごくお腹が減るものである。
そんな時は、パスタやピザ、ハンバーガーではなく、
おかずと味噌汁と白いご飯の定食が食べたくなることがある。
腹ペコさんには定食屋さんは駆け込み寺である。
定食、麺類、丼、と向かうところ敵なしである。
生姜焼き定食、肉野菜炒め定食、唐揚げ定食、
うーん、と迷う。みな食べたくなる。
しかし、お腹はひとつ。
山海亭は以前、御用邸前にあり、スポーツマンはもとより一色海岸の海の家設営に関わる
若い人たちが押し寄せた人気の店であった。しかし突然のご主人の引退声明、閉店。
再オープン、そして場所を一色に変えての再々オープンと、ファンの後押しがあって評判の味は続いている。
その上お値段が良心的とくれば、お昼時の行列は必至である。
葉山一色の丘の上に、山海亭は黒いシンプルな佇まいでどっしりと建っている。
飾り気のない店構えは味と盛りで勝負するといった風情である。
店内に入ると、店長さん以外はみな女性。
見事な連携で完成した料理をテーブルに運んでいく。
おやっと思ったのは、壁やカウンターの上にずらっと貼ってあるメニュー書きが
とてもアンティークな色合いなのである。墨で書かれたお品書きは楽しそうな表情でわかりやすい。
これはきっと以前のお店からの,代々の代物だ。
カウンターの向こうでは、店長さんをはじめ笑顔の女性たちが腹ペコさんたちを迎える。
火元を預かるお母さんは、次から次に入る注文を手際よく捌いていく。
本日は迷ったあげく、かつ丼を注文した。
待つこと十分足らず、びっくりのボリューム。どんぶりからはみ出た、かつ丼が出てきた。
大きなかつを食べないとご飯が見えない。玉子がこぼれる、でも熱くて美味しい!
また別の日に食べた定食に添えられるご飯はそのお茶碗分上に盛り上がっている。
目を丸くしていると「普通盛りでこれです。」と言われた。
大盛の注文も少なくない。さもあろう、確かにお客さんはマッチョな男性が多い。
アグレッシブな男の強い味方のこのお店だが、
それだけではなく、食べるのが大好きな女子も多く集まるとのこと。
夜の営業もあるそうだ。
カウンターに居並ぶ日本酒や焼酎を見ると、きっと美味しい肴が振舞われるのだろう。
窓際の大小六体の招き猫はお店のトレードマーク。腹ペコさんいらっしゃいと手招きしている。
通りの向かいには人気のケーキ屋さんとパン屋さんが並び、グルメな人に話題の豊富な葉山一色であるが、
またひとつ噂の定食屋さんが増えてにぎわいそうだ。
山海亭
昼 11:30〜13:50
夜 17:00〜23:00(ラストオーダー 22:30)
Are you starving?
Yes, let's go to “Sankaitei”.
Yoshifumi,
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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
The Canvas Hayama Park
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