Vol.169 楚々たる梅の薫り葉山春だより

真冬のトンネルを抜けると大気も樹木も色づき
葉山の町かどにそこはかとない温もりがたなびいているようです。

今日はThe Canvas Hayama Parkからお散歩で７分、
しおさい公園の二分咲きの梅に挨拶をしてきます。

園の中央にある紅白梅の蕾は
町民に季節の移ろいを知らせるシンボル的記念樹です。

園内から松林を通して煌めく一色の海がまばゆい。

梅林の古木はその名の通り潮騒の音色を聞き
幾年月その木肌に沁みこませています。

まだほんの春の先っぽだけど水の流れに揺れる
青々とした藻や、冷たい頬にあたる滝のしぶきには
待ち遠しい薫風の兆しを感じます。

海岸では寄せる波が春へのカウントダウンを始めています。
やがて蝋梅が開き，河津桜が爛漫になるころには
浜辺を散策する人のさんざめきが響くのです。

一年で最も静かといえるこの芳香の宵に
ヴィラの温かなリビングで旬の三浦野菜を楽しみながら　　　　
笑顔あふれる食卓を囲み
小さい春を見つける滞在をぜひお勧めします。