Vol.91 葉山ヨットフェス2019で、ヨットレース観戦。
真夏の海に白い帆を広げ波を蹴って滑るように
海上を行くヨットは、見ているだけで爽快である。
今でこそヨットやクルーザーを所有する日本人は多いが
ヨットなど見たことも聞いたこともない時代があった。
贅沢な遊びと思われがちなヨットである。
しかしその成り立ちと文化はあくまでスポーツとして発展した。
そしてここ葉山は明治期からヨットとは深い関わりがあった。
明治になって日本にやって来た多くの外国人は、葉山にセイリングヨットを紹介した。
競泳や水球で交流のあった慶應義塾の水泳部が
併走用の備品として作った勝郎型[ラーク型]ヨットが森戸沖で明治45年に帆走したはじめてのヨットといわれている。
これが日本の近代ヨットの草分けと言われており葉山港の入口にあるセール型の石碑に刻まれている。
オリンピックを目指すヨットレース指向型と
社会人スポーツとして悠然とセーリングを楽しむブルーウオーター派など
ヨットがその裾野を広げたのがここ葉山港であった。
そして昭和30年、葉山港、葉山ヨットハーバー[葉山マリーナ]が一躍世に広まる。
石原慎太郎の「太陽の季節」は文学的賛否もさることながら
「太陽族」という社会的現象を生み、昭和の大スター石原裕次郎を通して、葉山、ヨット、青春の一大ブームを呼ぶことになる。
「太陽の季節」「太平洋独りぼっち」「太陽がいっぱい」「八月の濡れた砂」と
ヨットセイリングが織りなす青春の光と影はドラマチックで刺激的な人生を描き出している。
石原慎太郎は、ヨットの魅力は乗ってみないとわからない、
海や天候に左右されるじつにデリケートで変化に富んだ愉快なスポ―ツだ言う。
石原裕次郎はヨットだけでなく、森戸海岸で友人と磯遊びをするなど、こよなく葉山の海浜を愛した。
去る7月13日、葉山、鐙摺のヨットハーバーで毎年恒例の「葉山ヨットフェス」が開催された。
英国セイリングチームとの模擬レースやトークショウなどで町民との交流を深めた。
葉山町は2020年のオリンピック、パラリンピックに向けて
世界的強豪の英国チ―ムのホストタウンとなり事前キャンプが行われている。
町民との交流で国際感覚を高めおもてなしの心を磨き、またヨットを身近に感じる機会になるようにと実施された。
英国のヨットチームのメンバーは、葉山の民泊を45日余り借り切って
トレーニングマシーンを使い、海岸をランニングし、ストイックな合宿生活を送っている。
模擬レースで優勝した高校生たちに加え、
ウインドサーフィン部門で見事優勝、大会2連覇を果たした山梨葉山町長は
自らに賞状を授与し喝采を浴びていた。
レースを終えた英国チームは、訪れた町民や小学生などに
サインをせがまれ和やかに交流を深めていた。
2020年はオリンピックが行われ、湘南はさらに国内外の人が増える。
例年の夏休みとは違い、長い滞在となる観衆や旅行者は
葉山の魅力を身体一杯吸い込んで帰ることだろう。
『暮らすように滞在する』をコンセプトとする
The Canvas Hayama Parkも、そんな方のお役に立てたらと思う。
Hayama is the birthplace of yachts.
Yoshifumi,
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「暮らすように滞在する」五感で楽しむ葉山
The Canvas Hayama Park
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